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食べても痩せる理由

摂取カロリーよりも消費カロリーが上回れば、痩せていくことは自然なことと言えます。食事量を維持していても、生活が変わって無意識のうちに消費カロリーが増えていたりもしますので、健康に影響がない範囲であれば問題ありません。
しかし、病気が原因で食欲不振を起こしていたり、代謝の異常で消費カロリーが増えていたりして、不本意な痩せ方をしていることもあります。これらが長期化すると様々な健康上の問題を引き起こすので、不自然な痩せ方をしている際には注意が必要です。
糖尿病だとなぜ食べても痩せる?
糖尿病患者さんの症状の一つに「食べても痩せる」現象が見られます。いわば「体が食べたものからエネルギーを得られない状態」であり、具体的には以下のメカニズムで起こります。
- 1.インスリンの機能低下:長期の高血糖状態により、インスリンの血糖降下作用が弱まる
- 2.インスリン抵抗性の増大:細胞がインスリンに反応しにくくなり、血糖を取り込みづらくなる
- 3.エネルギー利用の障害:血中に糖があっても、細胞がそれをエネルギーとして有効に利用できない
- 4.痩せる:十分な栄養を摂取しているにもかかわらず体が摂取エネルギー不足となり、次第に痩せていく
食べても痩せる他の原因
糖尿病以外にも、以下の疾患や状態が「食べても痩せる」原因となることがあります。
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病):代謝が過剰に亢進され消費カロリーが増える
- 慢性膵炎:栄養が十分に吸収されなくなる障害
- 消化器疾患:消化器系の疾患による食欲不振で、食べ物が十分に食べられなくなり、摂取カロリーが落ちる(逆流性食道炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、咀嚼障害など)
- がん:がんによる過剰なエネルギー消費の増大や、食事摂取障害(とくに胃がんや大腸がんなどの消化器系がん) など
受診の目安
とくに意識していないにもかかわらず、「半年以内に4.5kg以上、または体重の5%以上の減少」があり、以下の症状がある場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。
- 意図的なダイエットをしていないのに急激な体重減少
- 通常の食事量を維持しているのに周囲から「痩せた」と指摘される
- 極度の疲労感や倦怠感を伴う体重減少
- 食欲はあるのに体重が減り続ける など
食べても痩せてしまう方は当院へ

自然に痩せると言えば聞こえがいいですが、食べても痩せる状態は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れている状態で、次第に筋肉や必要な脂肪までエネルギーとして消費されてしまいます。住吉区にある「あびこ駅」から徒歩10秒のゆかわ内科クリニックでは、糖尿病・循環器内科専門医の知見を駆使して、食べても痩せてしまうことの原因究明に当たります。
個々の生活習慣に寄り添った栄養指導と継続的なフォローアップを通じて、患者さんの健康回復をサポートします。早期発見と早期対応が健康を守る鍵となりますので、症状に気づいた際にはぜひお気軽にご相談ください。