心不全｜大阪市住吉区我孫子で糖尿病はゆかわ内科クリニック

心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を十分に送り出せなくなった状態を指します。この状態が続くと体内に水分がたまったり、重要な臓器に十分な血液が行き渡らなくなったりします。そのため、体に必要な酸素や栄養が足りなくなり、健康な生活が損なわれてしまいます。

先天的な心臓の病気のほか、動脈硬化やそれによる心血管疾患（心筋梗塞、狭心症）などの様々な原因で生じ、その病態も様々です。

糖尿病は心不全の重要なリスク因子の一つです。主に以下の機序で心不全を引き起こすと考えられます。

糖尿病性心筋症：糖尿病が直接心筋にダメージを与え、心臓のポンプ機能を低下させる
虚血性心筋症：糖尿病による冠動脈の動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞を引き起こす。重症化すると心臓のポンプ機能が低下し、心不全を発症する

糖尿病と心不全には相互悪化のリスクがあり、それぞれの発症によって互いに進行を促進する悪循環に陥るリスクも考えられます。糖尿病患者さんは、健康な方に比べて心不全のリスクが高いので、治療中は血糖コントロールだけでなく、定期的な心機能検査も重要となります。