糖尿病の治療｜大阪市住吉区我孫子で糖尿病はゆかわ内科クリニック

糖尿病治療の3つの方法

糖尿病の治療は、血糖値を適切にコントロールし、合併症を予防することを目的としています。糖尿病の種類によって細かな治療方針は異なりますが、基本的な部分は共通しており、以下の3つが柱となります。

食事療法

食事療法の目的

食事療法は、血糖値の急激な上昇を抑えること、それぞれの体格に合ったカロリーを摂取することで適正体重を目指すことが主な目的です。適切な食事内容と摂取タイミングを調整することで、血糖値のコントロールを行います。どの型の糖尿病でも血糖値コントロールは重要ですので、後述する運動療法と合わせて糖尿病治療の中心となる療法と言えます。

具体的な内容はこちらのページで詳しく説明いたします。

食事療法の特徴

食事療法には、血糖値の安定化や合併症リスクの低減、薬物療法への依存度低下などの利点がありますが、食生活の変更に伴うストレスや継続的な自己管理の必要性というデメリットもあります。ただし、食事内容を完全に制限する必要はなく、経過が良好であれば、基本的に食べてはいけないものはありません。当院では、患者さんの生活スタイルに合わせた無理のない食事療法をご提案しています。

運動療法

運動療法の目的

適度な運動を行うことで血糖値の上昇を抑える治療法です。有酸素運動（ウォーキング、ジョギング、水泳など）とレジスタンス運動（軽いウェイトトレーニングなど）を組み合わせて行います。

運動療法の特徴

運動を行うことで、血液中のブドウ糖が消費されるために血糖値が低下します。加えて、脂肪燃焼による肥満解消、ストレスの緩和など様々な効果が期待できます。また、運動によって血圧やコレステロール値の改善も望めるため、糖尿病の合併症の予防になるだけでなく、他の生活習慣病予防にも効果的です。

一方、糖尿病網膜症などの合併症を併発している場合は、激しい運動によってそれらの症状を悪化させるリスクがある点には注意が必要です。さらに、運動によって過剰に血糖値が下がってしまうと、今度は低血糖症（※）になる可能性もあります。患者さんの年齢や身体状況に合わせた運動療法を行うことが大切です。

（※）血糖値が急激に低下することで起こる症状です。初期症状として空腹感、動悸、冷や汗、手の震えなどが現れ、重症化すると意識障害や昏睡に至ることもあります

薬物療法

薬物療法の目的

糖尿病の薬物療法は、食事療法と運動療法だけでは血糖コントロールが難しい場合に選択されます。大きく内服薬と注射薬があり、糖尿病の種類や進行度によって使い分けます。

糖尿病の治療薬は近年大きく進歩しており、日々新たな薬が開発されています。適切に組み合わせることで、負担を抑えた薬物治療ができるようになりつつあります。

主な薬剤の種類

内服薬

注射薬

薬物療法の特徴

薬物療法の大きなメリットは、確実な血糖値コントロールができる点にあります。食事療法・運動療法での改善が期待できない1型糖尿病や、進行した2型糖尿病の治療にも、適切な薬剤選択で対応可能な場合が多いです。

その一方で、薬剤の副作用（吐き気、下痢、腹痛、肝機能障害、低血糖など）があることには注意が必要です。また、薬を忘れると重篤な症状に見舞われる可能性がありますので、日常的な意識と管理が重要となります。

糖尿病の薬物療法について詳しくは、こちらのページもご覧ください。