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糖尿病が疑われるときはすぐに検査を

糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行していることがあります。進行に伴い、心疾患や脳卒中などの重篤な合併症のリスクが上昇しますので、早期発見・早期治療が非常に重要な疾患です。
健康診断で血糖値や尿蛋白の異常を指摘された方、または糖尿病由来の症状がある方は、できるだけ早く専門医による検査を受けることをおすすめします。「年齢的に仕方ない」、「症状がないから大丈夫」と思わないことが大切です。
糖尿病が疑われる症状
糖尿病の進行に伴い以下のような症状が現れることがあります。これらの症状を自覚した際は、糖尿病の可能性を考慮して検査を受けましょう。その際は、確実な診断のためにも糖尿病専門医がいるクリニックを選ぶことをおすすめします。
- のどがよく乾く
- 頻繁にトイレに行く
- 手足のしびれ
- 頻繁なこむらがえり
- 急な体重減少
- いつも疲れを感じる
- 傷の治りが遅い
- 視力の変化(視界がぼやける、物が見えにくい) など
糖尿病の検査
糖尿病が疑われる場合は、主に血液検査と尿検査によって各数値を調べて診断します。
血液検査
血糖値検査
血液中のブドウ糖濃度を測定します。空腹時と食後2時間後の値を比較することで、インスリンの機能を評価します。
- 正常値:空腹時 100mg/dL未満、食後2時間 140mg/dL未満
- 糖尿病の疑い:空腹時 126mg/dL以上、食後2時間 200mg/dL以上
HbA1c検査
細胞に酸素を運ぶヘモグロビンは、血糖と結びつくと糖化ヘモグロビンになります。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)検査は、この糖化ヘモグロビンが血中にどの程度の割合で存在するかを調べる検査です。
血糖値は直前の食事の影響を受けますが、HbA1cは過去1~2か月間の平均血糖値を反映するので、検査前後で大きく変動することはありません。そのため、糖尿病の診断だけでなく、治療効果の評価にも用いられる検査です。
- 正常範囲:5.7%未満
- 糖尿病予備群:5.7~6.4%
- 糖尿病:6.5%以上
75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT検査)
糖尿病が疑われる場合でも、血液検査で診断がつかない場合に確認のために行う検査です。75gのブドウ糖が溶けた液体を飲んでいただき、その後の血糖値変動や血中インスリン濃度を調べます。同時に体のインスリン抵抗性とインスリン分泌能力も評価します。
尿検査
尿中の蛋白質量を測定し、糖尿病の合併症による腎臓への影響を評価します。尿蛋白の原因がすべて糖尿病とは限りませんが、いずれの場合でも腎臓に何かしらの異常が起きている可能性がありますので、尿蛋白の値が高い場合には適切な治療が必要になります。
糖尿病の診断と治療
定期的な健康診断や人間ドックは、糖尿病のリスクを早期に発見するための重要な機会ですが、糖尿病と診断するためのすべての項目を網羅しているとは限りません。詳しい病態の診断もできませんので、これらで数値の異常を指摘された場合は、精密検査のためにも糖尿病内科のあるクリニックの受診をおすすめします。
糖尿病かも?と思ったら当院へ

ゆかわ内科クリニックでは、迅速かつ正確な糖尿病検査を提供しています。糖尿病の検査で重要なHbA1c検査も院内で実施できるうえ、即日で結果を確認できます。
糖尿病は早期発見・早期治療が重要です。症状がなくても定期的な検査を受けることで、糖尿病の予防や早期対応が可能になります。糖尿病の疑いや不安がある方は、ぜひ当院にご相談ください。専門医が丁寧に診察し、適切な検査と診断を行います。